水道水やプールの水に寄生虫や病原菌が潜んでいる事を知っていますか?
Did you know that parasites and pathogens lurk in tap water and pool water?
塩素消毒されている水道水やプール・温泉施設等の水において、塩素の耐性を持った寄生虫がいることが知られています。その寄生虫の名は、「クリプトスポリジウム」です。
It is known that there are chlorine-resistant parasites in tap water, swimming pools, hot spring facilities, etc., which are disinfected with chlorine. The name of the parasite is Cryptosporidium.
米国CDCの報告では、2000年~2014年にかけての15年間で、塩素消毒された水や処理水を原因とする集団感染が、計493件報告されており、集団感染による発症者は少なくとも2万人を超えているとの報告があります。
感染源が特定された集団感染の内、58%が「クリプトスポリジウム」によるものだったそうです。
The U.S. CDC reports that over a 15-year period from 2000-2014, a total of 493 outbreak infections caused by chlorinated or treated water have been reported, with at least 20,000 cases due to outbreak infections. Of the cases where the source of infection was identified, 58% of the outbreaks were caused by Cryptosporidium.
日本でも1996年(平成8年)と2002年(平成14年)「クリプトスポリジウム」による感染症が発生しました。
現在、厚生労働省において ”水道水中のクリプトスポリジウム等対策の実施について” 通知が出ています。
その予防対策として、「紫外線照射と濾過」が提示されています。
In Japan, outbreaks of Cryptosporidium infection occurred in 1996 and 2002. Currently, the Ministry of Health, Labor and Welfare (MHLW) has issued a notice on "Implementation of measures to prevent Cryptosporidium in tap water. As preventive measures, "ultraviolet irradiation and filtration" are proposed.
本装置は、水そのものを加熱殺菌するため、寄生虫や病原菌等を殺菌することが可能と考えています。
このシステムは、感染性廃棄物である血液を殺菌することを目的として開発した装置のため、殺菌レベルは医療機器の殺菌と同等レベルにあります。塩素剤などの薬剤を使用しないため、環境への負荷も殆どないと考えます。
Since this system heats and sterilizes the water itself, we believe it is capable of sterilizing parasites and pathogens. Since this system was developed for the purpose of sterilizing blood, which is an infectious waste, the sterilization level is equivalent to that of medical devices. Since the system does not use chlorine or other chemicals, we believe it has almost no impact on the environment.
特に、共同浴場に使用されている湯は、レジオネラ菌・大腸菌などを殺菌するため 様々な安全対策を行っています。
本装置を応用すれば、薬品やオゾンなどを使用せずに高温状態で殺菌可能となるため、光熱費の節約にも貢献できます。
In particular, hot water used in public bathhouses is subjected to various safety measures to sterilize legionella, E. coli, and other bacteria.
By applying this system, it is possible to sterilize in a high-temperature state without using chemicals or ozone, thus contributing to savings in utility costs.
今回 研究開発した装置は、血液などの液体をそのまま流しながら加熱殺菌させる装置です。何十リットルも貯めてから大がかりな装置で処理するのではなく、出た液体を即 加熱殺菌させるため、装置自体も小型ですみます。また、化学薬品も不要で、環境に負荷が少なくなります。
The device we have researched and developed this time is a device for heat sterilization of liquids such as blood, etc., while allowing them to flow through it. Instead of storing dozens of liters of liquid and then processing it in a large device, the device itself is compact because it immediately heats and sterilizes the liquid as it comes out. Also, no chemicals are required, which reduces the burden on the environment.
《 試 作 仕 様 》
1.毎分1.5ℓの連続処理が可能です。
(200ℓの感染生排液を 約2時間30分で処理します。)
2.タッチパネルのスイッチのみで、スタンバイ⇒殺菌処理⇒機内洗浄
⇒停止 までを全て自動で行います。
3.殺菌処理中の温度を感熱紙にて記録します。
4.排液を流しなら加熱し、高温状態にて殺菌し、その後熱交換しながら
排水時には40~50℃程度の温度にて排水します。
★熱交換の原理については、ここ(日本語版)を見てください。
※仕様変更は可能です。
殺菌での効果は愛知県薬剤師会にて実証済み(掲載論文:日本防菌防黴学会誌)ですが、生産コストのこともあり製品化まで至っていません。製品化は可能ですので、ご興味のある方、必要と思われる方、メールにてご連絡く頂ければご返事させて頂きます。価格に関しては、使用方法にもよりますので最終仕様を打合せし決定した時点で見積りを出させて頂きます。
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